繋ぎ合わせた記憶が暴き出す嘘と真実 インタラクティブフィクションミステリーゲーム「未解決事件は終わらせないといけないから」をご紹介 月1インディー #2

Steam
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今月の月1インディーは数々の賞を受賞し昨年のTGS2024でもSOWN(センス・オブ・ワンダーナイト)にノミネートされ最優秀ゲームデザイン賞を受賞された作品をご紹介します。

冒頭のチュートリアル的に操作を指示通り行うところまでではありますが、一部ゲーム本編のスクリーンショットがありますのでネタバレ一切厳禁という方は注意してください。

ちなみに題名のインタラクティブフィクションというのは自分が登場人物と対話をしながら物語を進めていくジャンルだそうです。
(毎回Steamのタグからジャンルの種類を学ぶことができていい勉強になりますね)

今回の作品はこちら

未解決事件は終わらせないといけないから

ゲームの情報

プレイしたハード
(他の対応ハード)
Steam
(Switch)
リリース日2024年1月18日
(Switch版は2024年9月19日)
通常価格
(セールなどの値引き価格)
800円
(セールで160円引き)
購入時期Steamウインターセール24~25
steamでの評価圧倒的に好評(24/2/16時点)

どういうゲーム?

韓国のゲームクリエイター Somi氏によって開発されたゲーム。

2012年2月5日にある少女が行方不明になる事件が発生し、そのまま事件は迷宮入りし未解決事件となってしまう。
その当時の担当の刑事清崎蒼が退職してから12年後の現在、ある若い警官が彼女を訪ねてくるところから物語は始まっていきます。

未解決事件は終わらせないといけないからの魅力

このゲームでは当時の関係者の証言を少しずつ思い出していき関連付けられたTwitter(現X)の#ハッシュタグのようなものから証言をさらに追っていきます。
その中から見えてくるものの中には皆が重ねた様々なも…

ゲームの進み方としては対応したハッシュタグから新たな証言につながり、次第に謎が解明されていくといった流れになっております。

しかし証言を思い出せてもそれはあいまいな記憶で証言者や時系列などがバラバラとなっているため、それを組み合わせたり正しく並べ替えたりしていき真相に迫っていくようにゲームが展開していきます。
ゲームの要素としてはミステリー系でもありますがパズル的な一面もあります。

このように発言者や順序が間違っている場合があるのでそれを正しく並び替えていくと鍵が貰え、さらに事件の真相に迫るヒントを得ることができます。

基本的にミステリー系というのはある時系列を追っていく中で犯人や真相に迫るものが多いとは思いますが、この作品に関してはそれがまったくバラバラで最初は事件の概形すら曖昧な状況からだんだんと事件の輪郭が見えてきて真相に迫ってくるところに引き込まれる魅力があると思います。

また音楽に関してもシンプルで静かながら世界観に引き込まれていくものがあり、プレイ中の作品に溶け込んでいくような感覚になる楽曲でした。
そしてゲーム中に出てくる数々のイラストがこれも作中の雰囲気にピッタリで、基本的に落ち着いた配色で描かれるドット絵の中にたまに色鮮やかなものが混ざっているのが非常に特徴的でした。

あまりにネタバレをすると初見の方たちに申し訳ないのでここでは深くは紹介しませんが、推理が好きだったりする方にはぴったりのゲームだと思います。

また物語の展開に関しても多少行き詰ってもこのワードについて先に進めるよと点滅でインフォメーションがあったり、スクロールの速度に関しても多少は弄ったりもできるのでUI周りもなかなかしっかりとしております。
(それでも少々画面を行ったり来たりすることが多くスクロールを最速にしてもマウスの操作だと疲れる場面もありましたが)

PCで遊ぶ際にはキーボードのほうがスクロールがスムーズだったのでそちらを使う事をオススメします。

まとめと評価

今回の作品は ★★★★☆ です

星5にするか本当に悩みましたがシステム上序盤が少々分かりにくいところがあり、進んでいくうちに少々悩むことになったのが気になったことや、このゲームは1度プレイしてしまったらもうあの初見の引き込まれる感覚は味わえないだろうなと感じたのもありましたので4.5となりました。

それだけ初見のインパクトが凄かったんですよね。
作品自体は本当に面白かったですしぜひとも皆さんにも遊んでほしいです。

日ごろからサスペンスドラマなども見るほうではありますが時系列も発言者もあいまいなものを正しく組み立てていって、別の矛盾であったり物語の真相に迫っていくあの感覚が斬新で、最初は?マークだらけだったのが次第に気づきに変わっていくあのゾクゾク感がたまりませんでした…

プレイ時間自体も調べたところ3~5時間程度でサクっと遊べるみたいなので推理や文章系のゲームがお好きな方にはオススメ出来る作品です。
(筆者は丸々2周プレイしまして5時間弱ほどのプレイ時間でした)

今回の作品もゲームで遊ぶには今までではあまり触れないジャンルでしたのでまたいい経験ができたなと思っております。

次回もお楽しみに・・・と言おうと思ったんですけどよくよく考えると楽しんでるの自分なので

次回も楽しみます!

おまけのコーナー

ミステリーとサスペンスの違いに関して気になったので調べたものを最後に書いておこうと思います。
所説あるそうですが一番しっくり来たものをご紹介します。

ミステリー
犯人や謎を解明していく作品

サスペンス
犯行などによる不安や緊張・恐怖の心理描写を描く作品

とのことでした。

このゲームはあくまで過去の事件について追っていくものであり、現在進行形で犯行が重ねられていって恐怖を感じるような感じではないのでミステリーという事になるのかなと思います。

以上おまけのコーナーでした。

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